宇都宮海星女子学院は、今年で創立55周年を迎えます。
5月26日(火)の放送朝礼で教頭先生から全校生に、「創立記念式典に関して」のお話がありました。
今回は、金曜日に行われる創立記念式典に関して、創立当時の海星についてお話ししたいと思います。
海星の創立記念日は、本来は12月8日の無限罪の聖母マリアの祝日です。でも、聖母マリアを学院の保護者としていることから、本校の創立記念式典はマリア祭と一緒に祝うこととなりました。
さて、今年は創立55周年になります。海星は55年前に宇都宮の宮原という土地で開校しました。東武宇都宮線の南宇都宮駅のそばです。海星学院を創設したのは、マリアの宣教者フランシスコ修道会のシスター方です。マリアの宣教者フランシスコ修道会は、現在も世界80ヵ国で7200人のシスターが宣教・教育・福祉活動を展開している大きな修道会です。
今から111年前、熊本でハンセン病の患者の世話をしていたコール神父の招きで、ローマの修道会から5人の若いシスターが来日しました。
当時、非人間的な扱いをされていたハンセン病患者の世話をするためでした。その後、修道会は、老人施設、養護施設、幼稚園、病院、看護学校を建設し、昭和25年に神戸海星女子学院を創設しました。
それから4年後、栃木県にもぜひカトリックのミッションスクールが欲しい、と松が峰教会のミカエル神父に修道会が招かれ、宇都宮海星女子学院が誕生したのです。さらに10年後、3つ目の海星女子学院が福岡に誕生しました。3つの海星は制服こそ違いますが、同じ校章をつけ、同じ校歌を歌い、紺のベレーを被っています。場所は神戸、宇都宮、福岡に分かれていても、同じシスター方に導かれたカトリックミッションスクールです。

創立当時の宇都宮海星は中学、高校がひとクラスずつで担任の先生はすべてシスターでした。初代校長先生はベルギー人のシスター、校内には司祭館があってベルギー人の神父様がお住まいでした。また学校の敷地には、森と池があり、ヨーロッパ風の木造の聖堂と修道院があってたくさんのシスターが学校にも修道院にもいらっしゃいました。

2代目校長先生のシスター鈴木は、高校生の制服をデザインし、トータルファッションとして紺のベレーを取り入れました。皆さんが胸につけている校章やエンブレムもデザインされています。
また、皆さんがお掃除の時につけるエプロンははじめからフランス語でタブリエと呼びましたが、その呼び名は今も変わっていません。制服も連絡簿もドアキーパーも、創立以来の伝統が続いているのです。
創立から17年目に手狭になった学校は、宮原から現在の上籠谷に移転しました。その引っ越しからさらに歳月は流れ、今年は55年目を迎えました。
年月は流れましたが、変わらないのは制服と伝統です。皆さんの先輩方7845人が守ってきた伝統は、皆さんが受け継いでいかなくてはなりません。
まもなく衣替えで夏服に替わりますが、伝統ある制服を美しく着ていただきたいと思います。
初代校長先生が祖国に帰国されるため、横浜埠頭で海星の生徒が見送りをしている様子です。


